スペイン、ポルトガルワインのラベルの読み方
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スペインのワイン法(原産地呼称制度)
ECでは、EC域内で生産されるワインについて大きく2つに分類しています。一つが地域指定優良ワイン(VQPRD)という上級のワインでその下に位置するものがテーブルワイン(Vin
de Table)です。スペインでは更にそれぞれを2つに分類し全部で4つのランクに分けています。
スペインのワイン分類
スペインでは1970年に施行された「ぶどう畑、ワイン及びアルコールに関する法令」に基づいて原産地呼称庁(INDO)が設立され、呼称の認定や管理運営が行われています。そしてスペインのワインは上からDOC,DO,VdlT,VdMの4つに分類されています。
- DOC(Denominacion de Origen Calificada:デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ)
日本語では、特選原産地呼称ワインと言います。INDOが非常に厳しい条件を課しているワインで現在のところ指定されているのは、Rioja(リオハ)のみです。
- DO(Denominacion de Origen:デノミナシオン・デ・オリヘン)
日本語では、原産地呼称ワインと言います。INDOが定めた地域で認可されたぶどう品種を原料として、厳しい条件を満たして生産されているワインで現在のところ指定されているのは38地域です。
- VdlT(Vino de la Tierra:ヴィーノ・デ・ラ・ティエラ)
日本語で地酒に相当します。認定地域で生産されたぶどうを60%以上使って作られたワインに適用します。
- VdM(Vino de Mesa:ヴィーノ・デ・メーサ)
いわゆる、テーブルワインにあたるカジュアルなワインです。
ポルトガルのワイン法(原産地名称管理法)
ECでは、EC域内で生産されるワインについて大きく2つに分類しています。一つが地域指定優良ワイン(VQPRD)という上級のワインでその下に位置するものがテーブルワイン(Vin
de Table)です。ポルトガルでは上級ワインを更に2つに分類し全部で3つのランクに分けています。
ポルトガルのワイン分類
ポルトガルでは1951年にフランスのAOCに倣って原産地名称管理法(DO)が施行されました。この法律はECの中では比較的ラフなもので、現在フランスのAOCに相当するDOとVDQSに相当するIPRが定められています。
- DOC(Denominacao de Origem Controlada)
フランスのAOCに相当するワインです。指定地域は年々増えており、現在は18地域が指定されています。
- IPR(Indicacoes de Proveniencio Regulamentada)
フランスのAOVDQSに相当するワインです。現在整備中で28地区が指定されています。
- VdM(Vino de Mesa)
いわゆる、テーブルワインにあたるカジュアルなワインです。
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