赤ワインの場合
ヨーロッパの常温というのはやや低くて18℃くらいを言います。高級な赤ワインはタンニンが多いので温度をちょっとだけ高めにしましょう。16〜18℃くらいが適温です。
フランス語では「シャンブレ」と言います。
普通のブルゴーニュやちょっと軽目の赤ワインは少しだけ温度を低めにします。14〜16℃くらいが適温です。
さて、推察力の鋭い人ならもうお分かりかもしれません。日本の気温、室温は一般的に20℃ちょっとありますね。ですから部屋に置いてあった赤ワインを飲むにはちょっとだけ温度を下げてあげる必要があります。
5℃下げるには冷蔵庫で30分から1時間くらい冷やしてみましょう(冷蔵庫や室温によって少し誤差が出ます)。
上級白ワインの場合ブルゴーニュの特級白ワインなどボディのある白ワインの場合です。辛口で5000円以上する白ワインがこれに該当するとおおざっぱに考えても、そう間違いはないでしょう。
白ワインも樽熟成の過程で樽からタンニンなど渋味の成分を身に付けます。ふくよかな味わいを楽しむためにもちょっと高目の温度設定をします。10℃から13℃というのが目安です。
下に氷水を張ったワインクーラにワインをボトルごと浸けた場合の温度変化を示しました。上級白ワインの場合は5分程度冷やせば十分でしょう。 冷蔵庫で冷やす場合は1時間ちょっとくらいが目安です。
普通の辛口白ワインの場合
普通のすっきりした白ワインの場合は、もうちょっと冷やして6℃から10℃くらいにします。すっきりした酸味を楽しむにはこのくらい十分冷やすと美味しくいただけます。下の温度変化グラフだと15分くらいでしょうか。冷蔵庫だと4〜5時間くらいが目安です。
甘口白ワイン、シャンパンなど発泡酒の場合
ソーテルヌなど極甘口のワインの場合は2℃から6℃と思いっきり冷やします。シャンパーニュなど発泡酒の場合もこのくらいまで冷やしてお楽しみください。氷水で冷やした場合では20分以上、冷蔵庫だと庫内が4℃くらいですから丸1日冷やしてちょうどいいくらいです。
さて、以上のような温度を調整するための目安として、「18℃の赤ワインを23℃の室内に置いた場合の温度変化」と「18℃の白ワインを氷水の入ったワインクーラーに首まで浸けた場合の温度変化」をグラフにしてみました。
さあ、あなたもいつものワインをちょっと美味しくしてみましょう。