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スイス国境に近いジュラ高原の麓に散在するジュラ地方の葡萄畑、スイスのレマン湖から流れ出るローヌ河沿いの山の中腹南斜面に並ぶサヴォア地方の葡萄畑、この地方では独特の個性あるワインが造られています。
左に簡略化した地図を載せました。赤い線はスイス-フランス国境です。ジュネーブの町はあまりに有名です。
黄色で示した地域がコート・デュ・ジュラです。色々な種類のワインが造られています。その中で特に特徴のあるワインを産み出す地区が次の3地区です。
Arbois(アルボア)
琥珀色を帯びた辛口ロゼワインで有名です。
Chateau-Chalon(シャトーシャロン)
サヴァニャンという葡萄から特殊な醸造法を使って「黄ワイン」と呼ばれる辛口でシェリー香の強い「ヴァン・ジョーヌ」が造られます。このワインは100年は持つと言われています。
ヴァン・ジョーヌ
サヴァニャン種からつくられる別名「黄ワイン」。通常の発酵の後、樽貯蔵時に蒸発によって目減りしたワインを補充せずにゆっくりと熟成させ、産膜酵母という微生物の働きにより表面に膜を造りそのまま最低6年間熟成させる。産膜酵母によるシェリー香が特徴的である。クラヴラン(右の写真参照)と呼ばれる特殊な620ml入りの瓶に入れられる。
L'Etoile(エトワール)
ヴァン・ジョーヌ、ヴァン・ド・パイユ(藁ワイン)を造っているが、発泡性の白ワイン、エトワール・ムスーも有名です。
薄い緑色の地域がサヴォアです。特に特徴のあるワインは次の2地区です。
Crepy(クレピー)
シャスラーという葡萄から辛口の白ワインが造られます。
Seyssel(セイセル)
モレット、アルテッセという葡萄から辛口の白ワインが造られます。