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ドイツで栽培されているワイン用葡萄は北国ということもあり白葡萄が殆どです。赤ワインもわずかに造られていますが、ドイツの偉大なワインは白ワインのみと言っても過言ではないと思います。また特徴的なのは交配による品種改良を目指した交配新種が多数あることです。
代表的な白ぶどう品種を紹介します。
ドイツの醸造用葡萄の最高品種です。その豊かな酸によりとても長寿なワインが造られますが、ラインガウでは肉厚な味わいとなりモーゼルではフルーティでエレガントなワインとなります。ドイツのライン川沿岸に自生していたドイツ原産の葡萄とされています。晩熟であるため天候の影響を受けやすく栽培し難い葡萄ですが、成功すると素晴らしいワインが生まれます。
ドイツで最も多く栽培されている葡萄です。代表的な交配新種で長い間リースリングとシルバーナという葡萄を交配したものとされてきました。しかし、最近ではリースリングとグートエーデルの交配新種であるという発表もなされています。この品種は早熟で9月末頃には収穫が始められます。フレッシュで飲みやすいワインが出来ます。
フランケン地方などでよく栽培されている品種です。あまり個性を出さないニュートラルで素朴なワインが多いようです。酸が少ないため辛口(トロッケン)にすることが多いようですが、もちろんトロッケンベーレンアウスレーゼやベーレンアウスレーゼも造られています。
これも交配品種でリースリングという白ぶどうとトロリンガーという黒葡萄の交配によって誕生しました。土壌をあまり選ばず、早熟で収穫量も多いことから広まりました。