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ヘシッシェ・ベルクシュトラーセは
ドイツでも一番小さなワイン産地です。
写真のように山の斜面にわずかな
葡萄畑があるだけですが、
しかしそのひとつひとつが丹念に
手入れされています。
それでも栽培面積が360ha程度しか
ないためドイツですら現地でないと
手に入らない幻のワインです。
もちろんここのワインを日本で見かける事は殆ど無く、品質の高さを考えると現地に行ってでも一度は試したいワインです。
位置的にはフランクフルトからハイデルベルグへの道沿い、ライン川を右手に
左手に写真の山がある、やや細長い地区です。ライン川のごく小さな支流が何本も流れています。
ワイン生産地区は2つあり北側で少し離れた
「ウムシュタット」
そして写真の葡萄畑は南側の
「シュタルケンブルク」です。
葡萄はミュラー・トゥルガルも多いのですが
写真のような日当たりの良い、良い畑にはリースリングが植えられています。
左の写真は2003年の8月下旬に撮影した葡萄です。暑い日が続き
十分に熟した様子が見て取れます。
シュタルケンブルクの南端ヘッペンハイムでは遅摘みのルーレンダ種で
つくられるワインがあり、これは時にはトロッケンベーレンアウスレーゼ
(貴腐ワイン)となることもあり、個性あるワインとして知られています。
ヘシッシェ・ベルクシュトラーセは北のツヴィンゲンベルグ村から始まり
途中ベンスハイムを通り、南のヘッペンハイムまでワイン街道となっています。
ここはローマ時代の通商道路でしたが、いまもワイン街道として観光客がにぎやかです。
道路沿いのワインショップで幻の「ヘシッシェ・ベルクシュトラーセ」ワインを購入することが
できます。
街道から少しそれて古い街に入ると、他のドイツと同様今でも木組みの家が
多く並んでいます(右の写真)。
ツヴィンゲンベルグからベンスハイムに行く途中アルスバッハ村の山の頂上に
古い城跡があります。(左の写真)
車で近くまで上り、あとは徒歩で5分ほど。石で作られた古い城跡と、ワインレストランが
あります。登り切った後の白ワインはまた格別。
この塔からベルグシュトラーセの葡萄畑が一望できます。
右の写真が上から見た葡萄畑。
山の麓に沿って葡萄が作られているのが
分かるかと思います。
平地の真ん中にはライン川が流れています。
そして、その向こう側にはプファルツの
ワイン産地が広がります。