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ライン河がラインガウ地方で東から西へと流れたあと、再び北に向って流れを変えるビンゲンという町がありますがここでライン河に合流するのがナーエ川です。このナーエ川とその支流のグラン川、アルゼンツ川の流域に広がるのがナーエ地区です。
ナーエ地区は土壌が多種多様であり、黄土層、石英、ローム、砂岩などが入り交じっています。このため出来上がるワインも多様なものとなり「ドイツワインの試飲小屋」とも呼ばれています。
また、栽培されている葡萄の種類が多種多様であり、ドイツで栽培されている品種の殆どをナーエで見る事が出来るのも「試飲小屋」と呼ばれるひとつの理由でもあります。
それでも全体の75%は、ミュラー・トゥルガル、シルバーナ、リースリングの3大品種が占めています。
ナーエのワインはその多様性となめらかな酸味が特徴ですが、ラインガウにも近いためラインガウに似たワインも作られています。