赤ワインのみがAOCとして認められており主なAOCには、サンテミリオン、ポムロール、フロンザックがあります。この他にこれらのサテライト地区がいくつかあります。
オレンジ色で示したサンテミリオン地区は北側に6つの衛星地区を持っています。これら衛星地区ではサンテミリオンに近いタイプのワインを産出します。
衛星地区にはがあります。更にSable地区がかつてはこれに加えてありましたが、余りに小さい地区だったため現在ではサンテミリオンに吸収されています。またサン・ジョルジュとパルザックもモンターニュ・サンテミリオンと一緒にされる場合が多いようです。
- モンターニュ・サンテミリオン
- サンジョリュジュ・サンテミリオン
- パルザック・サンテミリオン
- ピュイセガン・サンテミリオン
- リュサック・サンテミリオン
サンテミリオン地区は古くはローマ時代からワイン作りが行われていた古いワイン産地でもあります。ぶどうも、粘土質の混じった土壌に向いたメルロという品種が多く作られ成功しています。口当たりの柔らかい渋味の少ない赤ワインが造られています。
ピンク色で示した地域はポムロールです。その北にポムロール衛星地区としてラランド・ポムロールがあります。
Neacという小さな地区もありますが、最近はラランド・ポムロールの名前で出されることが多いようです。地図では境界線は付けましたが同じ薄いピンク色で示しました。
ポムロールは小さな規模の葡萄園が多数有り、酸化鉄の混じった独特の土壌を持っています。ここでもメルロが大成功しておりシャトー・ペトリュスという世界的に有名なワインも造られています。きめ細かく滑らかで力強さも併せ持ったトリュフにも似た香りの素晴らしいワインが多数造られており、人気の高い地域の一つです。
フロンザック、キャノン・フロンザックはポムロールの隣に位置しスパイシーでソフトなボディもあるワインが造られています。ここもワイン造りの歴史が古く千年も昔からワインが造られています。