１１月のお勧めワイン

このコーナでは毎月、お手頃価格のお勧めワインを紹介します
今月はクリュ・ボジョレと辛口ドイツワインです。

秋も深まってきました。フランスでは葡萄の収穫も終った頃でしょう。
そうなると新酒の季節になります。一時期ボジョレ・ヌーボは大ブームになりましたが、
ブームの割にはワイン自体がしっかりしていなくてがっかりされた方も多かった様です。
でも、私はボジョレの真価はヌーボーではなくて
通常の造り方によるクリュ・ボジョレだと思います。

もうひとつはドイツワインです。
日本人に人気の高いドイツワインですが、甘みがあるため食事と合わせづらいという性質があります。
午後のおやつ時とか食事のあとなどにはおいしいのですが。

今月はボジョレやドイツワインに対して多くの方が抱いているイメージへの
アンチテーゼとしてクリュ・ボジョレのひとつフルーリーと
辛口系ドイツワインのカルタワインを紹介します。

Fleurie（フルーリ）

ボジョレヌーヴォーは毎年１１月の第３木曜日に解禁と
なります。ヌーヴォというのはまた格別の思いがある
ものですが、ボジョレヌーボだけがボジョレではありません。

ボジョレ・ヌーヴォは新酒で長くても６ヶ月以内に
飲んでしまわないと味が落ちてしまいます。ところが
本来の方法で作った本格的ボジョレはボディもしっかりと
していて味わいもしっかりしたものです。

中でもクリュ・ボジョレと呼ばれる１０の村のワインは
村の名前を付ける事が許され、品質もそれにふさわしく
しっかりしたものです。その中でも特に人気の高いものの
ひとつがご紹介しているフルーリです。

すみれ色の美しいワインで、華やかな香り、なめらかな
口あたりなどでクリュ・ボジョレの中でも最も人気の
高いワインです。実はこのHomepageのアドレスにも使われて
いることにお気づきになったでしょうか。

フランス語で「花のような」という意味のこのワインは
その言葉の響きと共に女性に大変人気の高いワインです。

Chartawein（カルタワイン）

ちょっと耳慣れないワインの名前かと思います。
これはドイツの最高級ワイン産地のラインガウ地方
限定のクラシックタイプのワインです。

伝統的醸造法を用い会員のワインケラーで熟成
瓶詰めを行います。しかも官能テスト（試飲テスト）
に合格したもののだけがカルタワインを名乗る事が
できます。

葡萄はドイツ最高級品種のリースリング１００％で
最終的な残糖も中辛口に仕上げてあります。

写真のワインはシュロス・フォルラーツという
ラインガウ地方でも指折りの畑のものですが
下の３行の真ん中にCharta Weinと書いてあるのが
読み取れるでしょうか。

Charta mark 他にも右の様な２重アーチのマークが
付いていますので見つけやすいかと
思います。
お酒の好きな人なら「これが本当のワインだよなあ｝
と言いそうなワインです。

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